ボランティアを通じて、あなたの普段と違った「もうひとつの役割」を、一緒に生み出すチーム。
それがNPO法人おりがみです。
あらゆる人が、自分の可能性を諦めずに居られる。
一人ひとりが夢のために力を発揮できて、それが誰かのためにもなっている。
その社会はきっと、面白くて、多彩な魅力を放っているはずだと、私たちは信じています。
現代の何にも私たちは縛られていません。
会社や家族、国は個人の生き方を決めなくなっていきました。
でも自由になった気はしない。自分の納得のいく居場所に出会えない。そんな気がしませんか?
こんな「自由で不安な日常」から抜け出したい。
2020オリンピック・パラリンピックの開催地が東京に決まった2014年、これは抜け出すチャンスだと私たちは直感しました。
そこで立ち上げたのは、「オリンピック・パラリンピックを、学生、みんなで」の目標を掲げた学生団体おりがみ。ビジネスから距離を取っている「ボランティア」だからこそ、自分たちなりの関わり方を探ることができました。
そこから一歩進んだ、NPO法人おりがみ。私たちの「自由で不安な日常」を、仕事や家族だけで埋めてしまうのではなく、ボランティアという別の彩りを添えたい。
目指すのは、どんな環境下にいる人でも、自身の興味や得意を生かして、もうひとつの居場所を得られる社会です。「NPO法人おりがみ」はボランティアを通して、個人の生き方と、社会問題解決の在り方を変えていきます。
▼設立:2014年(学生団体)、2021年(NPO法人)
▼メンバー累計:588名(2024年1月現在)
▼メディア出演回数:250回以上(2024年1月現在)
▼点火装置を搭載したスペースバルーンを成層圏に打ち上げ、宇宙と地球を背景に炎を点灯し、撮影するプロジェクト
▼企画から技術開発まで学⽣主体
▼機体を動かすためではなく、⾒るための炎を成層圏で点灯するのは⼈類史上初
▼撮影した映像は共生社会のシンボルとして活用
スペースバルーン打上げの規則に則って地上から成層圏へ遠隔で炎を点灯し、極限環境下で炎を燃やし続け、かつカメラで撮影することを目指して、開発を進めてきました。そのために、これまで合計3回のスペースバルーンの打上げを行ってきました。
▼日時:2021年4月3日(土)
▼場所:茨城県大洗町
▼結果:
Earth Light Projectにとって初めてとなる機体を試験機として
打ち上げました。当時は燃焼器が完成していなかったため、
機体と撮影機材のみの打上げとなりました。
機体に搭載した2台のカメラが⾼温のため⾃動停⽌してしまい、
撮影できた映像はGoPro Maxによる360度映像のみとなりました。
▼日時:2021年6月25日(土)
▼場所:茨城県鹿嶋市
▼結果:
第1回本番打上げでは、
燃焼器と撮影機材を搭載した機体を打ち上げました。
機構トラブルの影響で通信が断絶したため点⽕に失敗し、
炎が灯った映像を撮影することができませんでした。
⾼温によるカメラの停止の問題を解決することができました。
▼日時:2022年9月4日(日)
▼場所:茨城県大洗町
▼結果:
確実な点火を行えるように実験を重ね、
第1回本番打上げで課題となった点⽕システムを刷新しました。
その結果、⾼度20km地点で炎を灯し、
炎越しの地球と宇宙の映像を撮影することに成功しました。
成層圏に炎を打ち上げるという発想は、平和や共生社会のシンボルであるオリンピック聖火から着想を得ました。
聖火リレーは以前、国境を越えて行われていました。しかし今は、開催国内でしかリレーできません。平和への思いが込められた聖火が、様々な国や地域を巡ることに大きな意味があったはずです。それならば、国境のない宇宙に炎を掲げることで聖火の理念を実現しようと私たちは考えました。この炎は、オリンピックの聖火ではないけれど、日本の若者が世界中の若者に声をかけながら実現する、若者の聖火です。
共生社会とは、価値観や考え方の違う人同士が共に歩み寄れる社会です。ただ同じ地域に住んでいるだけでなく、お互いが心地よく生きるために対話できる状態を指します。しかしながら、相手に歩み寄る姿勢を維持し続けることは大変困難です。だからこそ、共生社会を目指す姿勢を思い出すために、シンボルが必要だと考えました。国境のない宇宙を背景に炎が灯る映像をみんなで見ることで、その炎はお互いに歩み寄ることの大切さを思い出すためのシンボルとなります。
Earth Light Projectが2018年に始動してから今回の打ち上げ成功までを振り返ると、多くの障壁に立ち向かう日々でした。
まず、コロナ禍によって、学園祭やスポーツ大会、留学、ボランティア活動といったあらゆる学生活動が「不要不急」とみなされ中止になっていきました。本プロジェクトは、度重なる緊急事態宣言に阻まれながらも活動を続けたことで、むしろ”夢”を求める学生が全国から集結したのです。世代交代を重ねながら、最終的には37大学278名の学生が参画するプロジェクトとなりました。
次に立ちはだかったのは、ラニーニャ現象に伴う異常気象でした。
平年であれば満たされるはずの天気・風・波といった必須の気象条件が満たされない日々が続き、炎の点灯に失敗した2021年6月26日(土)から数えて435日間、10回以上の再打ち上げ延期を重ねてきました。
延期の度にかかる、打ち上げ場所への移動手配や打上げのための人員確保、広報や必要機材の準備に苦しめられました。
それでも諦めずにやり抜いたのは、世代を越えて繋いだ仲間たちと、クラウドファンディングなどで募った応援者たちの、想いを果たそうとする執念でした。
撮影した映像
炎越しの地球の映像は、こちらよりご覧いただけます。
※映像を活用したドキュメンタリームービーなども制作中です。完成し次第、プレスリリースを発行いたします。